院長ブログ
1キロもの皮膚腫瘍を摘出!
2020年2月3日
この冬はあまり寒くなく、ずいぶんと暖かいですね。
暖冬の影響で花粉症のシーズンも早まり、2月上旬から対策が必要になりそうです。
ワンちゃんの散歩は、花粉が多く飛散している10時~14時はなるべく避けて、
帰ってきたら、玄関前で花粉をなるべく落としてから家に入るようにしましょう。
手術続きで毎日忙しく、ブログを書くのがすっかり久しぶりになってしまいましたが、
昨年一年の手術件数は、銀座ペットクリニックで109件、 芝浦ペットクリニックで190件、北千束病院で210件、グループ全体では509件でした。
さて今回は、大きな皮膚腫瘍の手術についてご紹介いたします。
※ブログの一番下にワンちゃんの手術写真がございます。
苦手なかたはお気を付けください。
ビーグル犬のミックスで、メスの15歳です。人間でいえば、80代のおばあちゃんですね。 半年前より、首の下、左前足のつけ根のあたりにできた皮膚腫瘍がだんだんと大きくなり、メロンほどの大きさになってきたので、手術で摘出することになりました。
ただ、腫瘍があまりに大きすぎて、摘出すると体に大きな穴が開いてしまいます。
そのため皮膚をジグソーパズルのように上手に移植しなければとてもふさがらず、
近年まれにみる、4時間もの大手術となりました。
メロン大の腫瘍を取り切ったのですが、量るとなんと重さが1キロもありました!
これではさぞ、本人も動きづらかったことでしょうね…。
腫瘍の組織を病理検査に出した結果は「良性」で、こちらもホッとひと安心。
予後もよく、現在では体がすっかり軽くなったのか、元気に駆けまわっています。
その様子を見て、飼い主さまにもとても喜んでいただくことができました!!
大切な家族であるワンちゃんネコちゃんの手術は、どなたもさぞかしご不安だと思います。
私たちはこれからも、飼い主さまとしっかりコミュニケーションをとってお気持ちに寄り添いながら、
豊富な実績による技術力を駆使して、難しい症例にも全力で対応してまいります。
気になる症状がありましたら、いつでも気軽にご相談くださいね。