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院長ブログ|中央区銀座で動物病院をお探しの方は銀座ペットクリニックまで 銀座ペットクリニック・中央区銀座

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院長ブログ

お肉ばっかり食べてると、胆石症になりますよ。

2020年12月21日

日々の診察、手術に追われて、久しぶりのブログとなりました。

 

今回は、チワワ6歳メスとダックス9歳メスの「胆石症」のワンちゃんをご紹介します。

 

2匹とも、突然の嘔吐が続き、肝臓の値が正常値の10倍。顔や目やおしっこは黄疸で黄色くなった状態。もちろん元気も食欲もなく、グッタリ。

5月にチワワ、6月にダックスと立て続けに入院し、胆のう摘出手術を施しました。

 

「胆石症」とは、胆管に石がつまって引き起こされる病気です。

その石とは、胆汁が濃縮して泥のようになり、さらに結石化したもの。胆汁の通り道である胆管にこの石が詰まると、痛みや嘔吐、黄疸など重篤な症状が現れます。これらの症状が強く出る場合は、判断が遅いと生命にかかわるため、スピードが必要です。

軽度であれば薬と食事療法で良くなることもありますが、今回のように重度の場合は、胆のうの摘出手術が必要となり、手術をしたほうが長生きします。胆のうが破裂してから緊急手術になるケースもあります。

 

 

※ブログの一番下に、摘出した石や胆のうの写真がございます。

苦手な方はお気をつけください。

 

 

写真で見るとおわかりいただけますが、このような石を取り出しました。

ペンと比べてみても、ずいぶん大きいことがおわかりいただけるのではないでしょうか。

犬の胆石症は人間とは異なり、カチカチの硬い石は少なく、私がこれまで取り出したものの多くは、消しゴムのような弾力性のある硬さでした。

ちなみに、深緑色のドロドロは、胆汁が泥状になったものです。

 

犬の場合は胆石があっても無症状であることが多く、定期検診などの際に腹部のエコー検査で発見されることがほとんどです。

胆石ができるのは、胆汁分泌の低下やコレステロールなどが原因と考えられています。

いわば生活習慣病のようなものですので、エコー検査で胆石症が発見された場合は、胆汁分泌を促進するお薬と、ごはんも低たんぱく・低コレステロールで消化器官への負担が少ない療養食(ロイヤルカナンの「消化器サポートドライ」など)をあげるようにしてくださいね。

 

手術後には、2匹とも元気を取り戻してくれました。今では月に一度のトリミングの時間を楽しんでおり、私たちスタッフもほっと一安心です。

 

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