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院長ブログ|中央区銀座で動物病院をお探しの方は銀座ペットクリニックまで 銀座ペットクリニック・中央区銀座

中央区銀座・銀座ペットクリニック0120-714-221

〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目14−15−1F

診療時間
10:00~13:00
16:00~19:00
勤務医師 笹井 市原 笹井 市原 市原

手術は13:00~16:00 休診日:火曜・水曜・祝日
臨時休診などのお知らせは新着情報をご覧ください。
当院が休診日の際のご連絡は、グループ病院または田町駅徒歩7分の芝浦ペットクリニックまでお問い合わせください。

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東銀座駅4番出口より徒歩5分
築地市場駅 A3出口より徒歩5分 WEB予約はこちら アクセスの詳細

院長ブログ

あっかんべーで見つかった小さな腫瘍

2016年11月20日

つい先日まで、残暑に苦しんでいたと思ったら、
あっという間に秋を通り越して、真冬のような日々が訪れてしまいましたね。
みなさまも、ワンちゃん、猫ちゃんも、体調を崩してはいませんか?

 

さて、2週間ぶりとなった本日、ご紹介するのは、
「舌の奥に、ピンク色の炎症がある」と、連れてこられた
トイプードルの8歳の女の子の症例です。

 

飼い主さまは、「確かに炎症がある」とおっしゃるのですが、
普通に口の中を見ただけでは、炎症は確認できません。
そこで、口を大きく開けてみると、舌の奥の付け根付近に、
わずか直径3mmほどの小さな小さな炎症があるのに気付きました。

 

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外見はただの炎症にしか見えませんでしたが、
念のため、手術でメスを入れてみると、なんと、その炎症の下に、白く硬い腫瘍が!
腫瘍摘出後、ガン化した細胞が残らないよう、
周辺の一定範囲を電気メスで焼く処置を行ないました。

 

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病理検査の結果は、悪性グレード1。
(【グレード】とは腫瘍の悪性度を現わす単位。
進行度を現わす【ステージ】とは別の判断基準。
4段階に分類され、グレード4が最も悪性度が高い)
発見が早かったことと、広範囲に摘出したことで、
手術後は、きれいなピンク色の舌に戻り、再発の可能性は低いと考えられます。

 

獣医師の僕ですら、すぐには見つけられないような舌の奥の小さな炎症を
早期発見できたのは、飼い主さまの日々の観察力の賜物でした。
愛犬、愛猫の身体の小さな変化に気付けるのは、まさに飼い主さまだけです。
みなさまも、ご自分の愛する家族の身体を、
今一度、じっくりチェックしてみてはいかがでしょう。

学園祭訪問

2016年11月1日

3週間ほど前の話になってしまいますが、
10月8~9日の週末、
当院の川名看護師と共に、川名看護師が卒業した
北区にある中央動物専門学校の学園祭に遊びに行ってきました。

 

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第14回を迎える今年の学園祭のテーマは『小さな一歩で大きな夢を』。
わんわんファッションショーや、トリミング大会、
お笑いライブなど、企画も盛りだくさん。
動物もいっぱいいて、子供から大人まで楽しめるイベントでした。
学生たちの出店する屋台に並ぶユニークな料理も、美味しかったですよ。

 

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OGの川名看護師は、久しぶりの教室で学生時代を思い出したのか、
「あの頃の勉強が今の仕事の基礎を作っているんですねぇ」と、感慨深げ。

 

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来年度は、この学校から、看護師2名と、トリマー2名、計4名が
新たに当院のスタッフに加わることが決まっています。
彼女たちがこれから、先輩の川名看護師のように、
飼い主さまや動物に信頼されるスタッフに育っていってくれるのが、今から楽しみでなりません。

 

ちなみに、この中央動物専門学校は、
明治時代に創立された中央工学校グループに属する学校で、
卒業生にはあの田中角栄元・総理大臣も名前を連ねる名門校なんですよ。

 

久しぶりに学生さんたちに囲まれ、僕も少し若返った週末でした(笑)。

 

P.S.
来年度の話と言えば、来年から当院のトリマーも、
ジャパンケネルクラブが主催するトリミング競技会への参加を目指すことになりました。
みなさま、応援のほど、よろしくお願いいたします。

危険は床に落ちている!

2016年10月25日

今回は、身近に迫る「誤飲の恐怖」についてです。

 

来院したのは、生後6か月の日本猫の仔猫ちゃん。
嘔吐が続き、救急の夜間病院で診察してもらったそうですが、
その病院では「異常なし」と、診断されたそう。
でも、次の日も嘔吐が続き、心配した飼い主さまが、当院に駆け込んで来ました。

 

レントゲン検査とバリウム検査の結果、小腸に異物を発見。
さらに内視鏡検査を行なうと、口から小腸まで続く、1本の黒い糸を確認しました。
口から糸を引っ張りますが動きません。

 

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そこで、緊急手術を決断。
開腹すると、小腸に糸の先が絡まっていました。
腸管を切開し、糸の先を摘出後、再度、口から糸を引っ張ると、
なんと、全長80cmもの糸が出て来ました。

 

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飼い主さまに確認すると、ご自宅にあった縫い糸とのこと。
ついでに(?)去勢手術も行なった上で、
仔猫ちゃんは、4日間の入院で元気に退院して行きました。

 

その2日後、またもや誤飲で来院したのは、
ワイヤーフォックステリアの2歳の女の子です。
彼女が食べてしまったのは、なんと、お庭の玉砂利!
嘔吐を促す薬で吐かせようとしましたが、石が重くて吐くこともできません。

 

そこで、日大付属病院の消化器内科で6年のキャリアを積んだ
内視鏡のエキスパートである当院の五十嵐獣医師が、
写真のようなお手製の捕獲網を作成。
内視鏡を使い、胃の内部にある石をキャッチしようと試みましたが、
あまりに石が大きく、3時間格闘するも、胃から出すこともできませんでした。

 

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仕方なく、開腹手術に踏み切った結果、出て来たのが写真の石です。
隣にある目薬の容器と比較しても、大きさにビックリするでしょう?

 

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縫い糸にしても、玉砂利にしても、どのご家庭にも普通にあるものです。
でも、好奇心旺盛なワンちゃん、猫ちゃんにとっては、一転、凶器に変貌することも。
誤飲は、飼い主さまの注意で、防げる事故。
どうか、十分、注意を払ってください。

 

危険は床に落ちている――ですよ!

大感激! 元気になったトラちゃんが帰って来た!

2016年10月17日

写真に写っているのは、飼い主さまの家族旅行のため、
当院付帯のペットホテルにお泊まりに来た15歳の日本猫の男の子、トラちゃんです。
どうです?
ふっくらフワフワの可愛らしい猫ちゃんでしょう?
でも、実はトラちゃんは、生死に関わる大病から復活した猫ちゃんなんですよ。

 

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彼が来院したのは、1年前の秋。
「元気がなく、食欲もなく、どんどんやせて来た」というのが飼い主さまの説明でした。
すぐに血液検査、レントゲン、甲状腺ホルモン、膵臓検査などを行ないましたが、
いずれも異常なし。
ところが、エコー検査で、腸にパチンコ玉ぐらいの腫瘍が発見されたんです。

 

試験的に開腹して病理組織検査を行なおうかとも思いましたが、
15歳という年齢を考えると、リスクが大きすぎる気もします。
そこで、もし、腫瘍がリンパ腫であるならばステロイドが有効だと考え、
投薬療法を取ることに。
すると、みるみる元気も食欲も復活!
この段階で、腸管高分化型リンパ腫と診断し、抗がん剤治療を追加することにしました。

 

この型のリンパ腫には、イギリスの製薬会社が開発した抗がん剤クロラムブシルが有効です。
でも、残念ながらこの薬は日本では未発売。しかも1錠900円ほどもする価格もネックになります。
しかし、なんとしてもトラちゃんの命を救いたいという飼い主さまの熱意を受け、
個人輸入で入手し、投薬することを了承していただき、
ステロイドのブレドニゾロンとの1日おきの投薬を実施しました。

 

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その治療から1年後の姿が冒頭の写真です。
初来院の時には、2.9kgしかなく、ガリガリだったトラちゃんが、今では3.8kgに!
そして、晴れてペットホテルのお客さまとして、帰って来てくれたことに、
僕も、スタッフも皆、大感激した1日でした!

 

つい先日も、国会で人間用の高額抗がん剤の価格を抑える議論が行なわれたようですが、
ワンちゃん、猫ちゃんにも同様の問題が起きています。
ペットに対してどれぐらいの医療費をかけられるかは、
それぞれの飼い主さまのお考えによるものですから、
どなたにでもオススメできる方法ではないかもしれませんが、
今回は、内科的治療で腫瘍を克服した例として、ご紹介させていただきました。

抱っこによる落下事故に注意

2016年10月10日

「愛するペットを抱っこしたい!」というのは、すべての飼い主さまに共通する思いです。
特に、子犬、仔猫の時には、その思いは強いはず。
でも、その、ペットを愛する気持ちが、思いもよらぬ事故に発展するケースもあります。

 

事故が起こったのは今年のゴールデンウィーク。
トイプードルの生後4か月の女の子が、家族旅行で訪れた蓼科高原のドッグカフェで、
飼い主さまの手から落ちてしまい、左前脚を骨折してしまいました。
近くの動物病院で応急処置を施してもらった上で、帰京後、当院に来院されました。

 

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すぐに骨折部にプレート装着手術を行ない、なんとか歩行が可能に(写真上右)。
数か月が経過し、骨折部がしっかりと接合したのを確認し、
先日、プレートの除去手術を行ないました(写真下)。

 

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今回の例のような旅行先はもちろん、家庭内でも、落下事故による骨折は発生します。
特に、チワワやトイプードル、ヨーキーなどの小型犬は要注意。
愛犬を抱っこする時には、くれぐれも注意を怠らないでくださいね!

 

ちなみに、猫ちゃんの落下・骨折事故は、当院では一度も経験していません(笑)。

 

アトピー性皮膚炎を克服した猫ちゃん

2016年10月2日

10月の声を聞いても蒸し暑い日が続いています。
みなさんも、みなさんの愛するワンちゃん、猫ちゃんも、元気にお過ごしですか?

 

今日は、アトピー性皮膚炎を克服した猫ちゃんの症例をご紹介したいと思います。
来院したのは、長毛ミックスの5歳の女の子。
痒がって、自分で身体中を舐め、せっかくの美人猫さんが
写真のように、足や腹部に酷い脱毛を起こしていました。

 

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アレルギー検査をすると、アトピー性皮膚炎であることが判明。
アトピー性皮膚炎には、スイスのノバルテイス社が販売している
免疫抑制剤のアトピカが有効なので、すぐにお薬を処方したのですが、
困ったことに、この猫ちゃん、お薬が大嫌いだと言うんです(苦笑)。
液体のお薬ですが、なんとか飲ませようとする飼い主さまも、
なんとか逃げようとする猫ちゃんも、ほとほと疲れはててしまったご様子。

 

そこで、治療方針を再考。
人間のアレルギー治療でも使われる舌下減感作療法に切り替えることにしました。

 

具体的には、アレルギー検査で、花粉や食物など、92項目を測定し、
陽性反応が出た39品目のエキス液を低濃度に希釈したスプレー液を
米国のスペクトラム社にオーダーメイドで作ってもらう――という方法です。

 

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液体のお薬には拒否反応を示した猫ちゃんも、
スプレーを、1日1回、舌下にスプレーするだけなので、
なんとか、お薬を受け入れてくれました。

 

そして、治療を開始して6か月後の写真がこちらです。

 

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どうですか?
見事に全身に毛が生えて、フサフサ、ふわふわの
本来の彼女が持つ、かわいらしい姿を取り戻していますよね?

 

減感作療法は、いわゆる「毒をもって毒を制す」治療法。
長所は、投薬が楽で、薬のような副作用が少ないナチュラルな治療法であることです。
短所は、毎日、根気よく投与を続ける必要があることで、効果に時間がかかること。
そして、稀ではありますが、皮毛は生えても、痒みが残ることがある点です。

 

また、今回の猫ちゃんには、タイミングが合いませんでしたが、
実は、アトピー性皮膚炎に関しては、
2年前にファイザー製薬が欧米で発売したアボキル錠というお薬が、
日本でも、今年の8月から処方できるようになった――という最新ニュースも。
投薬後、1時間ほどで痒みと赤みを抑える即効性は、
苦しんでいるワンちゃん、猫ちゃんを、即座に楽にしてあげられる朗報です。

 

それにしても、今回の猫ちゃんの回復ぶりには、目を見張るものがありました。
どこかに、僕の頭髪も、猫ちゃんようにフサフサにしてくれる方法はないものか――。
ちょっと、うらやましく感じてしまいました(笑)。

 

箱根日帰り温泉の旅

2016年9月24日

秋の連休、シルバーウィークも終りましたが、
みなさま、どんな休日を過ごされましたか?
秋分の日、僕は家内と2人で、箱根日帰り温泉の旅に行ってきました!

 

残念ながら、天候は大雨(笑)。
でも、雨露に濡れた木々は、また、格別のおももちがあり、
これはこれで一興でした。

 

最初に向かったのは仙石原にあるポーラ美術館。
印象派の絵画で有名な美術館です。
やはり、一流のものをみると心が洗われますね。
僕も、一流の芸術作品のような診察、手術をしなければ、と心を新たにしました。

 

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ランチは、箱根小涌園の「蕎麦 貴賓館」で「大文字会席」を頂きました。
このお店の建物は、大正時代に男爵の別荘として建てられたもので、
国の有形文化財建造物にも指定されています。
素晴らしい調度品に囲まれながら、絶品の蕎麦を堪能しました。

 

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腹ごしらえが済んだあとは、最大の目的の温泉です(笑)。
日帰りとは言え、ユネッサンの「森の湯」で、心身ともにリフレッシュしました。

 

おみやげには、仙石原の相原精肉店の紋次郎牛のローストビーフを購入。
甘くて、柔らかくて、ジューシーで、僕の大好きな一品です!
今回は立ち寄れませんでしたが、箱根グルメの中では、
富士屋ホテルのメインダイニングで購入できる「クラシックカレーパン」もオススメですよ(笑)。

 

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大雨の中(笑)、つかの間の休日でしたが、十分な気分転換ができました。
次回は、家内の希望で、御殿場アウトレットに行くことになりそうです。
家内の買い物中、僕は、箱根で渓流釣りでも楽しむことにしようかな(笑)?

 

犬にとっても、肥満は万病の元

2016年9月18日

先週まで、内臓疾患の症例が続いたので、今回は外科の症例をご紹介しましょう。
訪れたのは、3歳のパピヨンの女の子。
飼い主さまの説明では、
「後ろ足を引きずり、両足ともガニ股で、カニさんのように歩いている」とのこと。

 

診察すると、後ろ足の膝蓋骨が内側に落ちており、それがガニ股の原因とわかりました。
人間で言えば、膝の関節ですが、脱臼してすでに1年以上が経過していると思われ、
すでに、じん帯の委縮が進行。
元の正常な位置に直す整復手術が必要だと判断しました。

 

手術時間は約5時間。膝の関節に歯科用ドリルで丁寧に溝を掘り、
膝蓋骨が内側に落ちないように、写真のようなチタン合金の器具で固定しました。
(写真は、色調を少々調整してあります)

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膝の脱臼は、ヨーキー、チワワ、プードル、ポメラニアンなどの小型犬に多くみられます。
症状はグレード1からグレード4まで段階があり、
脱臼しても、自分で関節が入るグレード1からグレード2なら、
手術の必要はなく、張ったスジに鍼灸治療などを行なえば完治します。

 

ただ、グレード3からグレード4にまで進行し、
ケンケンをするような歩行状態になってしまうと、手術の対象になってしまいます。
関節のためにも、体重増加は要注意。
適正な体重、体型を保つことが、予防にもつながります。

 

P.S.

先週、ご紹介した脾臓摘出のフレンチブルドッグの女の子。

病理組織検査の結果は、良性腫瘍でした!

結果を聞いた飼い主さまは大喜び。

ワンちゃんもますます元気になっています!

健康診断は大切です!

2016年9月12日

今回、ご紹介するのは、
「3日前から食欲がなく、お水を異常に飲む」と、
連れてこられた8歳のフレンチブルドッグの女の子の症例です。

 

検査をすると血液が半分程度しかないことが判明。
追加のレントゲンとエコー検査で、
脾臓に直径5cmもの腫瘍があり、そこが出血箇所と判明しました。
すぐに血液のマッチング検査を行ない、
適合するワンちゃんの血液を輸血しながらの手術となりました。

 

開腹してみると、そこには大量の血液が。
結果的には、100ccもの血液が吸引できるほどの出血量でした。
約2時間の手術で脾臓を摘出。
これで出血は止まったので、あとは病理組織検査で、
腫瘍が良性であることを祈るばかりです。

 

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昨年、北千束本院での秋の健康検査を受診した約30匹のうち、
2匹から脾臓の腫瘍が、1匹から肝臓の腫瘍が発見されました。
脾臓腫瘍の1匹は残念ながら悪性でしたが、
残る2例は、良性腫瘍だったため、摘出後、今も元気にしています。

 

受診数は年度によって異なりますが、例年、10%程度の割合で腫瘍が見つかっています。
人間同様、動物の腫瘍も、早期発見こそが全快への近道!
そのためにも、できればワンちゃん、猫ちゃんにも、
年1回の健康診断をぜひとも習慣づけてください。

 

当院では、いくつかの健康診断コースをご用意していますが、
6歳未満の若く元気の良いワンちゃん、猫ちゃんの場合でも、せめて
胸部レントゲンと血液検査、尿検査、糞便検査の「かんたんパック」を。
7歳を超えたシニア世代や、若くても体調がすぐれないワンちゃん、猫ちゃんなら、
腹部レントゲンや心電図、腹部エコーがセットになった「あんしんパック」や、
心臓エコー、甲状腺ホルモン検査も加わった「まるごとパック」などがオススメです。

胆嚢摘出で救われたちいさな命

2016年9月3日

今回ご紹介する症例は、急な吐気で来院した10歳のチワワの男の子です。
ひと目見ただけで、黄疸で目と顔が真っ黄色になっているのがわかりました。
エコー検査をすると、胆石が胆嚢で詰まった胆嚢炎と判明。
7日間、入院してもらい、胆嚢炎用の点滴と投薬で危機は乗り越えました。

 

それから1か月――。
飼い主さまの「元気バリバリです!」というお言葉を確認した上で、
胆嚢摘出手術を行ないました。
開腹してみると、胆嚢が破裂しており、肝臓への癒着もひどく、
4時間の大手術となってしまいました。

 

でも、手術の翌日には、ボウルいっぱいのフードをばくばく食べるほどに快復!
飼い主さまも、僕も、ホッとひと安心。
5日後に退院し、今はお家で、元気いっぱい跳ねまわっているそうです。

 

胆石による胆嚢炎は、小型犬のチワワ、ダックス、ポメラニアンなどに多く、
脂肪過多の食事が原因だと思われます。
7歳を過ぎたら、年に1度は血液検査をし、
ALP,胆汁酸が高ければ、X線、エコー検査をオススメします。
多くの飼い主さまは、「犬は肉が大好き」と、ついついお肉をあげがちですが、
予防には、シニア用の食事や低脂肪のアッサリとした食事がオススメです。

 

ちなみに写真は、組織検査のため病理検査センターに送るため、
摘出した胆嚢をホルマリン漬にしたものです。
「胆嚢ガンではなく胆嚢炎である」――という検査結果に胸を撫で下ろしました。

 

摘出胆嚢

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