院長ブログ
お正月は串刺し料理に要注意!
2016年12月27日
今年はカレンダーの並びもよく、クリスマスが連休になりましたが、
みなさま、ステキなお時間を過ごされましたか?
実は、このクリスマスにも、シェルティの男の子が1頭、
ファーストフードのフライドチキンの骨がノドに刺さって来院。
内視鏡を使って、摘出した事例があったばかりなのですが、
このクリスマスから年末年始にかけて、例年、
発生するペットのトラブルが、“異物の飲みこみ”です。
お正月になると、神社の初詣の露店などで、地面に捨てられた
焼き鳥やアメリカンドッグなどの“串”を拾い食いする事例が多数、発生します。
串の多くは、木製や竹製なので、レントゲンには写りません。
そのため、原因を特定するまでに時間がかかり、ワンちゃんが苦しい思いをしてしまいます。
露店が立ち並ぶ初詣の参道はもちろん、
家庭内でも、おせち料理などに含まれる“串に刺さった食べ物”には十分な注意を払ってくださいね!
さて、話題は変わりますが、写真でご紹介したのは、
ノアの方舟をテーマにした木製の壁飾りです。
北千束の本院の宝物、いや、今や守り神のような存在で、
来院された多くの飼い主さまからも、よく、お褒めの言葉をいただくのですが、
実はこの壁飾りには、ステキなエピソードが隠されているんですよ。
実は、これは、目黒にあるサレジオ教会の神父さまから賜ったもの。
数年前、神父さまが保護した野良猫の避妊手術を、僕が無償でお引き受けしたお返しに、と、
後日、神父さまがお持ちくださったものです。
その時に伺ったお話ですが、実はこの神父さまご夫妻、
長年、お子様に恵まれずにいたそうなのですが、
猫を保護して、手術が終って間もなく、奥様のご懐妊が判明したというのです。
野良猫を保護し、命を助けたお返しなのか、
嬉しそうにお話くださった神父さまのご様子に、こちらも大変感激し、
それと同時に、1匹の野良ちゃんを救うことに、
微力ながらご協力できたことにも、喜びを感じました。
良い事をすれば、それはいつか自分に帰ってくる――。
そんな思いを新たにした出来事でした。
銀座ペットクリニックグループは、12月30日~1月4日まで年末年始の休暇となります。
その期間、どうか、ワンちゃん、猫ちゃんの急病やケガが発生しませんように!
そして、もうすぐ訪れる新たな年が、ワンちゃん、猫ちゃん達にとって、
良い年になるよう、お祈りしています。
みなさま、良いお年をお迎えください!